日米のプロ野球で盗塁数を比較してみると

日米の野球を比較すると、プレーの仕方、あるいは考え方などいろいろな部分で違いがありますが、一方、それほど違いが出ないものもあります。たとえば、盗塁の数がそうです。

昔の野球では日米ともに、1シーズン100盗塁するような選手がいて、少なくとも盗塁王になるのであれば50以上は走らないといけませんでした。しかし、現在は50以下であっても十分タイトルを狙えます。なぜ、日米ともにスチールの数が減っているのかというと、ピッチャーの技術が上がっているからです。

ピッチャーがランナーを走らせないためにもっとも重要なのは、投球動作を始めてからできるだけ早く投げるということです。これはクイックモーションと呼ばれます。昔はクイックモーションがうまくない、あるいは意識していないピッチャーが多く、そのためにモーションを盗まれて走られていましたが、今は日本、アメリカの投手ともにランナーがいたらクイックで投げるというのが当たり前になっているので、走りにくくなり、スチール数が減ったというわけです。

盗塁